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2016.04.13 Wednesday

赤枝恒雄議員は以前から問題発言の多い自己責任論者(過去発言まとめ)

この記事の後半に、赤枝議員の過去の問題発言を列挙しています
この記事の末尾に、2017年国会での問題発言を追記しました

 自民党の赤枝恒雄議員(衆院比例東京)が、子どもの貧困対策を推進する議連の会合で、奨学金制度の拡充を求める要請に対して「進学しても女の子はキャバクラに行く」「高校も大学もみんなが援助するのは間違っている」などと発言した件が問題になっています。現在の日本では進学や就職に恵まれるのは高所得家庭の子供ばかり、貧困家庭の子供は進学も就職も困難で、バイトしながら進学するにも平均時給に対して学費や生活費の負担が大きすぎるため、貧困学生がキャバクラなどの稼げそうな業種に流れてバイトと学業の両立に苦しむことが多いのが実態なのに、貧困対策の論点を女性の進学意欲など自己責任論にすりかえて、現実にいますぐ必要な学費援助を否定する赤枝発言は、貧困差別と女性差別と職業差別を含む内容で悪質です。
 ネット上では、文脈がおかしいことを「発言の一部が切り取られているだけ」などと強引に擁護する意見も散見されますが、これは赤枝議員がいつも強引に論点をすり替えるからで、後に公開された発言全文の記事を見ても、話はかみ合ってません。赤枝医師は議員になる前から自己責任論者としてマスコミ取材に答えたり、参考人として議会で青少年厳罰化を主張していた人物で、過去の青少年条例改正案の会議などでも、赤枝参考人は改正内容と無関係な、統計を無視した極端な事例を持ち出し、議論をすりかえる手口を多用していました。これは議員個人の問題だけではなく、青少年規制に都合のいい都市伝説や、統計を無視したデタラメな数字を議会に持ち込む道具として、自己責任論者の赤枝医師が利用されていた感もあります。
 当選後の議会での感染症自己責任論や青少年厳罰化発言も、今回の議連会合での発言も、以前と同じ差別的な自己責任論の延長です。もともと根拠のない差別発言を繰り返していた人物を自民党が公認し、これまでは議会で問題発言をしても放置されてきただけです。
 自民党の赤枝恒雄衆院議員(72)=比例東京=が12日、子どもの貧困対策を推進する超党派による議員連盟の会合で、貧困の背景について「親に言われて仕方なく進学しても女の子はキャバクラに行く」などと述べた。会合では支援団体の代表や児童養護施設出身の大学生が奨学金制度の拡充を求め、それに対する質疑応答の冒頭で発言した。
 要望に対し、赤枝氏は「がっかりした。高校や大学は自分の責任で行くものだ」という趣旨の主張をした。その上で「とりあえず中学を卒業した子どもたちは仕方なく親が行けってんで通信(課程)に行き、やっぱりだめで女の子はキャバクラ行ったりとか」と話し、望まない妊娠をして離婚し、元夫側から養育費を受けられず貧困になると持論を展開。義務教育について「しっかりやれば貧困はありえないと言いたいくらい大事」と強調した。
 赤枝氏は2012年に比例単独で初当選し、現在2期目。産婦人科医で、会合終了後の取材に「街角相談室でいろんな子どもの話を聞いてきた。子どもが十分教育を終えるまでは国が手厚く援助しないといけないが、高校も大学もみんなが援助するのは間違っている」と説明した。
(2016.04.12 朝日新聞)
 12日に開かれた子どもの貧困対策を推進する超党派議員連盟の会合で、赤枝恒雄氏が質疑応答の冒頭に発言した主な内容は以下の通り。

 日の当たらない分野にご支援を頂きありがとうございます。しかし、今日も裏切られた思いでがっかりしています。当然、義務教育が出てくると思ったら、高校や大学の話、これは自立して頑張らないといけないことをそこまで色々言うより、まず義務教育はどうなっているか考えてください。
 今の義務教育でいいんですか。これをもう1回考えてください。中学校の教科書、見たこともちろんあるでしょう。私は中学校の教科書見たら、これがわかっていれば実務社会の、英語もそうですけど、これがわかってれば、絶対社会に通用するんですよ。
 それが中途半端に15歳が来たら高校に行けます、卒業します、できますよ、とんでもないことですよ。世界ではこんな、こういう国もあることはありますが、やはり中学校の卒業試験というのがあるわけです。オランダもそうですよ。スペインもフランスもそうでしょう。卒業試験があるわけですよ。
 日本は卒業試験がないんで、なんで卒業試験ないんだって文科省(文部科学省)に聞いたら、いや、日本でそんなことしたらどんどん義務教育のお金が高くなるからねって言われて、よくわかんないこと言われましたけど、とりあえず中学校卒業した子どもたちはね、中途半端に出てその後に、仕方なく親が行けってんで通信に行ったりしながら、やっぱりだめで女の子はキャバクラ行ったりとかですね、実際望まない妊娠が結局いま中学校、それから40歳以上の、まあ40歳以上は望んでるんですけど、出産増えているのはその世代なんですね。20歳、30歳は全然産みませんから。
 そういうことで望まない妊娠するってのは、できちゃった婚は10代で80%ができちゃった婚なんです。本人の、ある程度計画性のない結婚、80%ですよ。それから離婚する、若くて、離婚したひとり親になる原因は離婚ですから。ほとんどは。その離婚した後のご主人からの仕送りがある人は本当に一部なんですよ。だからそういうことで貧困になっていく。
 ですから中学までの義務教育をしっかりとですね、命がけで我々国がですね、やって、進級させない、落第もあり、卒業試験やるという風にきちんとやればですね、社会で通用するんですよ。そこまで国は責任を持ってやって、後はもう本人が社会ですから。もう。高校行く、それはもう立派に働く人、色んな人いるわけで社会ですから、そこになったらもう後は自立する支援だけですよ。必要なのは。
 本当にそういうところはですね、義務教育をとにかく、これからもう本当に厳しくですね、義務教育をしっかりやれば貧困はありませんと、僕はそこまで言いたいくらいに、義務教育って大事だと思いますので、その辺はいかがでしょうか。
(2016.04.13 朝日新聞)
 この発言には何重にも呆れる。
 奨学金制度を要望した大学生がいた児童養護施設は、建前としては20歳まで居られることになっているが、現実には高校を卒業したら退去しなければならない。高校に進学しなければ、中学卒業と同時に児童養護施設も卒業である。全高卒者の大学進学率が半数を超えているのに対し、大学進学率は低く、児童養護施で高校に通う子で2割程度、児童養護施設児全体では1割強にすぎない。高卒の就職率が16.9パーセントであるのに対し、養護施設にいた子どもの高校就職率は、7割近くである*。
 一般家庭に育つ子どもですら、半数以上が奨学金を利用して大学進学している状況である。児童擁護施設の子どもたちが進学するための費用は、奨学金がなければ、どこから出てくるというのだろうか。かつては国立大学は学費が安く、授業料免除も容易であった。しかし国立大学の学費ですら年間54万円程度であり、将来的には93万円程度になると文部科学省が試算している(国立大授業料、54万円が93万円に 2031年度試算)。国立大学への運営交付金を減らすということは、困窮者の学費の免除もままならなくなるということだ。児童養護施で育つ子どもには、さらに厳しい状況が待ち受けていることは間違いない。
(2016.04.13 千田有紀)

ここからは、過去の赤枝議員の問題発言です
○赤枝委員
 それで、私のところでも、中学生、小学生の、援助交際をして性病を繰り返す女の子がいます。まさに小学生です。小学生でズックを履いてきても、自分の好きなタレントの追っかけをやるためにお金が欲しくて、援助交際をする。それで、病気にかかる。
……
 その辺のところで、エイズ、性感染症、これは自分自身が悪いんだろう、自己責任という考え方は持ち込めないのかなというのを大臣にお聞きしたいと思います。
(2013.03.19 第183回国会 厚生労働委員会)
 小学生援交の都市伝説は赤枝医師が議員になる前から繰り返し話している持ちネタですが、元ネタは患者が夫から聞いた都市伝説だったはずが、次の取材では自分が小学生を診察した話になっていて、信憑性に欠けます。感染症発生動向調査では、15歳未満のクラミジア感染はごく少数で、増加傾向はありません。
 日本でも海外でも夫婦間で性病が感染する割合は高く、過剰な自己責任論は性感染症への偏見を煽るだけ。自己負担が高額だと検査や適切な治療を受けない人が増え、感染拡大を招くので、感染症対策には国による検査・治療の援助が必要。
 海外ではジェネリック薬の導入によりHIV治療費は「1人当たり年間100米ドル」に低下しています。もし本当に将来的なHIV治療費を問題視するなら、安価なジェネリック薬の導入が求められるはずですが、赤枝議員は高額な治療費を据え置いたまま患者の全額自己負担にさせる保険適用除外を要望しています。
○赤枝委員
ワクチンについて父兄の負担を、本当に五百円でも僕はいいと思うんです、千円でもいいと思うんです、将来考えていないですか。場所によっては、何か地方の自治体が補填をして、その補填の額によって無料のところとちょっと有料のところがあるみたいですけれども、つまり、無料で提供するというのはやめて、必ず負担を、父兄の負担を千円でもつけるということは考えられませんか。
(2014.04.04 第186回国会 厚生労働委員会)
 不定期な街角エイズ検査で知られていた赤枝議員ですが、感染症の予防や治療の費用は患者に自己責任で負担させろという貧困層切り捨て政策が持論。性教育の重要性に言及しながら性教育の後退につながる青少年条例厳罰化を推進するなど、行動に矛盾が多い。
 子宮頸がんワクチン有料化論は純潔教育を推進する統一教会関連団体の主張と同じ。
○赤枝委員
 私は、昔、石原都知事がいるときに、呼ばれたときに、一緒に、中学生のセックス禁止令、それから漫画本の禁止というのをやっていたわけですが、そのころから、法整備ができないものかと思って、ここに、資料二ページ目、性の自己決定権、この性の自己決定権は、別の表現をすると、性的同意年齢とも言われるわけです。
 これは、見ていただければ、日本は十三歳になっているわけです。つまり、十三歳まではセックスしちゃいけないよ、同意の上でもいけないよ、それはレイプだよということです、これは刑法ですから。
(2014.04.03 第186回国会 青少年問題に関する特別委員会 第3号)
 赤枝議員の主張している性的同意年齢引き上げ論は、高校生同士の恋愛でキスしただけでも通報されると強制わいせつ罪になる厳罰化案。恋愛を犯罪扱いされて苦しむ学生が増え、性教育の縮小にもつながる愚策。

ここからは、赤枝医師が議員になる前の問題発言です
○参考人(赤枝恒雄君)
 今の日本の状況の中でピルを使うことは私は絶対的に反対で、まず、結婚するまではコンドームしかないと。
(2005.05.11 第162回国会 少子高齢社会に関する調査会)
 これは2002年に中学生向け性教育小冊子を回収させて以降の性教育を後退させた、「具体的な性教育は結婚してから」という主張の山谷えり子議員による統一教会の純潔教育論を擁護するため、2005年の国会で参考人として発言した赤枝医師のピル否定論。赤枝医師は表面上は性感染症教育の重要性には言及しているが、避妊薬の存在すら教えない方向の山谷議員による性教育縮小論に同調する文脈の発言。
〇山口委員 大変貴重なお時間を、お越しをいただきまして、ありがとうございます。
 赤枝先生に幾つか教えていただきたい、お伺いしたいことがございます。
 まず、今、先生から現状のお話を聞いていて大変驚いたことが多々あるわけでありますが、私の知り得る限りでは、例えば厚生労働省の定点観測、定点報告によりますと、性感染症等というのはふえていないというように、その報告の中では読んでとれるわけでありますが、その実態というものはいかがなものなんでしょうか。先生に伺いたいと思います。
〇赤枝参考人 厚生労働省が、決まった病院に、毎月性感染症の報告をしろということをやっている。これはインフルエンザもみんなすべてそうですね。感染症は定点観測というのをやるわけです。
 ところがインフルエンザと違って、この産婦人科領域に関しては、子どもが親から保険証を借りられないという問題があるわけですね。それからお金がないという問題がありますね。こういうところで、定点観測になっているきちんとした病院に、子どもたちがやっぱり行けないという問題があるんですね。
 だから、我々がまち角で無料でやった調査によると、こういうことになっている。
 それから厚生労働省の研究班が、この一番最後のページのように、無料であなた方のおしっこを調べてあげるよ、おしっこを出しなさいという無料の検診とかでやると、きちんとした数字は出るんだけれども、定点観測では、確かに委員おっしゃるように、本当に余りふえていないんですね。横ばいか、疾患によっては減っているようなものもあるぐらいなので、だから性感染症に関しては、定点報告で議論するというのは余り意味がないような気がします。
(2010.05.18 東京都議会総務委員会)
 定点観測になっている港区内の拠点病院では誰でも匿名・無料で性病検査が受けられる制度が長く続いてるので、赤枝医師が行った調査より受検者数が多く、極端な結果にはなりません。また赤枝医師はテレビ出演時も、不定期にやっていた街角検査だけを紹介させて誇張した数字を示し、港区で普及している無料性病検査事業のことは説明しませんが、受検者数の多い厚労省の統計より、同じ港区内で不定期にしかやってなかった街角検査のほうが信頼できるという説には無理があります。
クラミジアは薬で治療します。従来の薬は1日2〜3回2週間忘れずに飲み続けなければなりません。
それが今年5月、4粒を1回飲むだけで完治する画期的な薬が認可され、医師の間で波紋を広げています。
「性感染症が手軽に治ると思われたくないので新薬を使いたくない」 (赤枝医師)
一方、飲み忘れによる再発を防げると積極的に新薬を勧める医師もいます。地域医療振興協会ヘルスプロモーションセンターの岩室紳也医師は「きちっと医者が啓発的な教育まですれば、薬の飲み方が変わっても心配はないと思います」と話します。
当の感染者たちは圧倒的に新薬を支持しています。
(2004.07.22 TBS News i 2ch.net)
 テレビ番組制作側は「従来の薬」メーカーに配慮して両論併記コメントを入れたかったのかもしれないが、クラミジアは自覚症状の軽い感染者の割合が多く、うっかり投薬中断した感染者から感染拡大する問題があるので、赤枝医師の自己責任論は不適切。治療終了前に投薬中断した感染者が原因で薬剤耐性菌が広まり、治りにくい感染者が増える問題もあった。
赤枝恒雄医師「お年寄りも75歳以上は後期高齢制度で切られましたけども、性病も必ず国は切ってきます。もう医療費がこれだけかかってくると、自己責任でしょうと、切り捨てになりますよ。はい、切ります。はい。」
(2009.05.25 テレビ朝日「ビートたけしのTVタックル」 赤枝恒雄)
→ TVタックルで性感染症自己責任論
 赤枝恒雄医師は議員になる前から、性感染症を保険適用除外して全額自己負担化する自己責任論が持論で、収入の少ない患者への配慮がない。「治療に来ない患者」を問題にしながら、そういう患者が増える制度を求めているマッチポンプ型の人物。
 それなりの評価を得て五年くらいたったころ、若いカップルが「水中出産したい」とやってきた。私は初めてのことで驚いた。が、患者さんのニーズを第一にしていたので積極的に取り組んだ。
……
 一方、水中出産では、部屋を暗くして波の音をBGMにして、できるだけ機械音を出さない。もちろん、においの強い消毒剤は使わない。狭い産道の中から一気に空中に出るよりは、水中を通ることで自然な減圧効果が得られる。
(2006.05.18 赤枝恒雄 産経新聞)
 水中出産は感染症の危険性が高い。性感染症の感染拡大を過大視する赤枝医師が、出産時の感染症を軽視するのはおかしい。
 産経新聞「子守唄」連載は、赤枝恒雄が理事を務めていた「日本子守唄協会」のタイアップ記事。統一教会の純潔教育を推進する山谷えり子が関連議員連盟の幹事長を務める日本子守唄協会は、統一教会の純潔教育を推進する親学推進協会理事長高橋史朗による親学布教イベントも主催していたカルト団体。

ここからは、赤枝医師の著書のデマ問題と、赤枝医師のデマを引用した他の議員の問題発言です
内容(「BOOK」データベースより)
死を目前にした少女が、心の拠り所の「先生」に宛てた一通の遺書。胸がヒリヒリする、儚く、せつない19年の生涯。初めて本気で人を好きになったとき、自分がエイズ感染していると知った―。援交、親との確執、中絶、エイズ…東京・六本木で開業する医師が見た、少女たちの壮絶な性の実態。
Amazon 赤枝恒雄「悲しいセックス : エイズで逝ったマヤに捧げる」
 赤枝議員の著書『悲しいセックス』は、20歳の誕生日を前にエイズで亡くなった少女からの手紙という設定の本で、実話だと宣伝されていますが、あとがきには、他人から聞いた噂話を1人の少女の話として再構成したものと記載されています(※日本の統計では、10代で死亡した女性HIV感染者・エイズ患者は実在しません)。治療費も保険証や医療費助成制度を利用しないで全額自己負担する(赤枝医師の持論を説明するための)設定で、別の著書では同じ女性が22歳で死んでいるなど話に一貫性がなく、読者に恐怖心や偏見を植え付けるための悪質な作り話としか思えません。
〇三十九番(中嶋義雄君) 知事は、今定例会の所信表明におきまして、エイズ問題に触れられました。
 かつて清水幾太郎氏は、古来からの天譴思想を紹介し、日本人にとって地震は世の混乱を正す天の譴責であったと書いたことがございます。それに倣っていえば、エイズこそまさに天譴であるのかもしれません。
 それはともかく、近年、エイズへの関心が低下しておりますが、知事が指摘するとおり、事態は深刻でございます。献血からエイズ感染が発見される割合は依然として高く、また、先進国の中でエイズ感染者の増加率が上昇している国は日本のみでございます。
 こうした指摘を通して、長年、エイズ問題の深刻さを訴え、ボランティアで無料相談やエイズ検査を行ってきたのが、赤枝六本木診療所の赤枝恒雄医師でございます。マスコミ等でも紹介され、ご存じの方も多いかもしれませんが、昨年、公明党の女性局が同医師を訪問し、私も二十一日の日曜日に訪ねてまいりました。赤枝医師から聞かされたエイズ問題の実態には、身の毛のよだつ思いがいたします。
 同医師によりますと、二十五歳以上のエイズ感染者はほとんどが男性であるのに対し、二十歳から二十四歳までは約六〇%が女性であり、十代ではそれが約七〇%に上るといいます。しかも、十代の女性の感染者の多くは中学生や高校生であり、いわゆる援助交際という名の売春行為でエイズに感染し、親に相談するわけにもいかず、したがって公的な助成等は一切受けられません。
(2003 東京都議会第3回定例会会議録)
 実際には、10代の日本人女性HIV感染者は数年に1人、10代の日本人女性エイズ患者は過去25年間で1人しかいない。つまり日本人の若い世代だけ女性感染者の割合が多い説はまったく根拠がない悪質なデマだが、赤枝医師は著書などで繰り返し同じデマを流布している。
 現実の東京都の実態を示す福祉保健局の資料とかけ離れた赤枝医師の言葉を引用して「エイズは天罰」という趣旨の差別発言につなげた中嶋都議を処分せず議員団長にしている公明党も悪質。

……
▼【2017年国会での問題発言を追記】
赤枝分科員
 それから「コドモのコドモ」という、これは小学生同士が、くっつけっこというのがはやった時期があるんですよ。くっつけっこをやったときに、やはりできちゃった。
 今言ったとおり、日本では合法ですよ、十四歳のセックスは。ところが、外国、八十九カ国は、十四歳の性行為はレイプ事件ですよ。ましてや小学生は。しかし、日本ではそれは認められていて、こういうメディアの番組の悪いのは、そういう、子供たちが性行為をして、結末はみんなハッピーエンドです。最初は親は反対していた、ずっと。おろしなさい。病院まで行った。だけれども、子供は逃げて帰ってきて、嫌だ、産みたい。親も反対していたけれども、産んだ。その後は、おじいちゃんもおばあちゃんも子供を愛してくれて、ハッピーエンド。
 僕は、こういう余り好ましくない行為自体がハッピーエンドで終わっているというのは、子供たちに対する影響も余りよくない。
……
 例えば、児童福祉法違反とかで刑がありますよと言われても、我々がやはり怖いのは、一般の我々パンピーにとってみたら、刑法なんですよ、刑法。
……
 レイプは、どうしてもやはり刑は十年以上は、二十年以上ぐらいの刑にしてもらって、絶対だめな行為だというふうにしてもらわないと、三年とか五年じゃまずいんじゃないんですか。そのところはぜひお願いをしたい。
(2017.02.22 第193回国会 予算委員会第三分科会)
 性行為を怖がらせる教育しか認めない禁欲教育論者の赤枝議員が、まったく別の物語と映画の要約を混同させる語り方で糾弾している「コドモのコドモ」は、青少年同士の出産問題を扱った、性表現のない社会派漫画原作の実写映画。映画が公開された2008年当時に元「世界日報」記者で純潔教育論者の桜井裕子らがチャンネル桜などで誇張した解釈をもとに批判を行っていたため、いまだにデタラメな伝聞情報だけで中傷され続けているらしい。
 刑法では犯罪全般の責任年齢が14歳と定められているので、もし性的同意年齢(13歳)を刑事責任年齢(14歳)より上に変更すると年齢の矛盾が生じ、同年代男女の同意による学生恋愛が、第三者の通報で強姦罪や強制わいせつ罪になってしまう。だから日本では18歳未満に対する成人による性行為のみを児童福祉法や青少年条例などで処罰する法制度になっている。海外の法制度でも青少年の人権に配慮して、同年代の青少年同士の恋愛は同意年齢の例外として処罰しない運用が一般的。赤枝議員の発言は嘘だらけで、しかも青少年同士の恋愛の強姦罪化と強姦罪全般の厳罰化を同時に提案しているため青少年の人権への配慮がなく、宗教原理主義的で悪質。
……


・関連
→ 国連女性差別撤廃委員会による性的同意年齢・結婚可能年齢引き上げ論の問題点
→ ポーランドの「乱交ゲーム」というデマと日本の青少年厳罰論に共通する悪意
→ 赤枝医師の発言の信憑性
→ TVタックルで性感染症自己責任論

2017.11.05 Sunday

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